YG性格検査の結果は、12の性格特性を折れ線で表した「プロフィール表」と、その形から決まる5つの型(A平均型・B不安定積極型・C安定消極型・D安定積極型・E不安定消極型)で読みます。どの型にも強みと注意点があり、「この型だから不合格」という公式の基準はありません。型だけでなく、12の特性のどこが強く出ているかを見るのがポイントです。
練習問題でYG性格検査を受けて「E型だった…これってまずい?」「D型が有利って本当?」と気になっている28卒の人に向けて、結果の見方と企業からの見られ方を整理しました。検査そのものの仕組みはYG性格検査とは?就活での使われ方と5つの型・12の性格特性で解説しています。
この記事でわかること
- YG性格検査の結果用紙(プロフィール表)の読み方
- A型〜E型の特徴と、プロフィール表の形の違い
- 型ごとに企業からどう見られやすいか(傾向)
- YG性格検査で落ちることはあるのか
- 結果を面接や自己分析に活かすコツ
YG性格検査の結果用紙(プロフィール表)の読み方
YG性格検査の結果は、12の尺度(性格特性)を縦に並べ、それぞれの強さを横軸の位置で示した「プロフィール表」にまとめられます。点を線で結ぶと折れ線グラフのような形になり、この形が型の判定に使われます。
プロフィール表の基本構造
YG検査の書籍・講座を扱うウイズダムマネジメントの解説資料「YG検査結果[プロフィール表]見方のポイント」では、次のように説明されています。
- 12の尺度のうち上の半分は情緒面、下の半分は行動面を表す
- 1〜5のゾーンを目安に、各尺度の強弱の程度をとらえる
- 各尺度は、強弱によって反対の特性を意味する
- 型判定はあくまで傾向なので、プロフィール表の細かい部分で性格の特徴を確認する
| 位置 | 尺度(記号) | 右側(ゾーン大)に寄ると | 左側(ゾーン小)に寄ると |
|---|---|---|---|
| 上半分(情緒面) | D 抑うつ性/C 回帰性傾向/I 劣等感/N 神経質/O 客観性の欠如/Co 協調性の欠如 | 気持ちが揺れやすい、心配や不満を感じやすい | 気持ちが安定している、落ち着いている |
| 下半分(行動面) | Ag 愛想の悪さ/G 一般的活動性/R のんきさ/T 思考的外向/A 支配性/S 社会的外向 | 外向的・積極的、行動が速い | 内向的・控えめ、慎重 |
つまり、上半分が左に寄るほど情緒が安定していて、下半分が右に寄るほど外向的・積極的と読むのが基本です。この組み合わせで型が決まります。
見るポイント1:全体の形を見る
まずは折れ線が上から下へどう流れているかを見ます。全体が中央に集まっているのか、右に寄っているのか、左に寄っているのか、右下がり・左下がりになっているのかで、おおまかな性格傾向がわかります。
見るポイント2:12の尺度を1つずつ見る
同じ型でも、尺度を1つずつ見ると特徴は人によって違います。上記の資料でも、D型(積極的)と判定されても、尺度を個別に見ると消極的な面がある人もいると説明されています。「型=自分のすべて」と思わず、どの尺度が特に強い・弱いかを確認しましょう。
見るポイント3:G・R・Tの位置関係を見る
同じ資料では、G(一般的活動性)・R(のんきさ)・T(思考的外向)の位置関係から、「熟慮型・衝動型・順応型・果断型」といった行動のタイプも判定できると紹介されています。たとえばG・R・Tがそろって左寄りなら、じっくり考えてから動くタイプと読むのが一般的です。
見るポイント4:線がギザギザすぎないか
プロフィール表の上半分・下半分では、尺度が左・中・右のどこかにまとまるのが一般的とされています。全体的に左右バラバラ(ギザギザ)が激しい場合は、内面のバランスが崩れている可能性があると解説されています(同資料)。ただし、これも練習で一度受けただけで決めつけるものではありません。
情緒面と行動面の違い
同資料では、情緒面は生まれつきの性格に近い一方、行動面はその時点での特徴を示し、本人の意識や経験によって変わることがあると説明されています。つまり、行動面の結果は「今の自分」を表していて、成長によって変わる余地があるということです。
A型〜E型の特徴を比較表でチェック
5つの型の名前は、オンライン講座「スタディング」の公務員試験向け解説でも、A(平均型)、B(不安定積極型)、C(安定消極型)、D(安定積極型)、E(不安定消極型)と紹介されています。プロフィール表の形とあわせて比べてみましょう。
| 型 | 名前 | プロフィール表の形 | 情緒面 | 行動面 | 強みになりやすい点 | 注意したい点 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| A型 | 平均型 | 中央に集まる | 平均的 | 平均的 | バランスがよく、周囲に合わせられる | 特徴が見えにくく、印象に残りにくい |
| B型 | 不安定積極型 | 全体が右に寄る | 揺れやすい | 外向的・積極的 | 行動力、思い切りのよさ、エネルギー | 気分の波が人間関係や行動に出やすい |
| C型 | 安定消極型 | 全体が左に寄る | 安定 | 内向的・控えめ | 落ち着き、まじめさ、正確さ | 自分から前に出るのが苦手と見られやすい |
| D型 | 安定積極型 | 右下がり(上が左、下が右) | 安定 | 外向的・積極的 | リーダーシップ、対人関係の強さ | 自信が強すぎると周りが見えにくくなることも |
| E型 | 不安定消極型 | 左下がり(上が右、下が左) | 揺れやすい | 内向的・控えめ | 繊細さ、深く考える力、専門性への集中 | ストレスをため込みやすいと見られやすい |
「強みになりやすい点」「注意したい点」は、一般的な解説をもとにした傾向で、公式の判定基準ではありません。また、一般的な解説では、典型的な形にぴったり当てはまるものだけでなく、それに近い「準型」や、2つの型が混ざった「混合型」に分けることもあるとされています。
A型(平均型)
12の尺度が中央付近にまとまり、目立った偏りがないタイプです。協調性があり、どんな職場にもなじみやすい一方で、面接では「あなたらしさ」が伝わりにくいことがあります。強みとなるエピソードを具体的に用意しておくと安心です。
B型(不安定積極型)
行動面が外向的で、情緒面がやや揺れやすいタイプです。エネルギーがあり、新しいことにどんどん挑戦できるのが魅力です。面接では、感情の波とどう付き合っているか、失敗からどう立て直したかを話せると、安心感を与えられます。
C型(安定消極型)
気持ちが安定していて、行動は控えめなタイプです。コツコツ取り組む力や、正確に仕事を進める力が評価されやすい一方、「主体性」を問われる場面では、自分から動いた経験を具体的に伝える工夫が必要です。
D型(安定積極型)
情緒が安定し、行動も積極的なタイプです。一般に、営業職や管理職に向いていると言われることが多い型です。ただし「D型なら必ず有利」というわけではなく、協調性や周りへの配慮があるかも面接で見られます。
E型(不安定消極型)
気持ちが揺れやすく、行動は控えめなタイプです。繊細で物事を深く考えられるため、研究・分析・専門職などで力を発揮する人もいます。面接では、ストレスへの対処法や、集中して取り組んだ経験を話せると、強みとして伝わりやすくなります。
自分の型を読むときの3つの注意点
練習問題で型が出たら、次の3つを意識して読むと、結果を正しく受け止めやすくなります。
- 型の名前に引っぱられない:「不安定」「消極」という言葉はマイナスに聞こえますが、性格の傾向を短く表しただけです。「不安定」は感受性が高い、「消極」は慎重で落ち着いている、と言いかえることもできます。
- 練習の結果と本番の結果は同じとは限らない:練習は簡易版のことも多く、本番の検査用紙・採点方法とは違う場合があります。あくまで目安として使いましょう。
- 体調や気分の影響を考える:落ち込んでいる日に受けると、情緒面の尺度が強く出やすくなります。気になる結果が出たら、日を変えてもう一度試してみるのも一つの方法です。
型と12尺度の関係をおさらい
| 型 | 情緒面(D・C・I・N・O・Co) | 行動面(Ag・G・R・T・A・S) | ひとことで言うと |
|---|---|---|---|
| A型 | 中央付近 | 中央付近 | バランス型 |
| B型 | 右寄り(揺れやすい) | 右寄り(外向的) | アクティブで感情豊か |
| C型 | 左寄り(安定) | 左寄り(内向的) | 穏やかでまじめ |
| D型 | 左寄り(安定) | 右寄り(外向的) | 安定したリーダー型 |
| E型 | 右寄り(揺れやすい) | 左寄り(内向的) | 繊細で思慮深い |
この表のように、型は「情緒面が安定しているか」と「行動面が外向的か」の2つの軸の組み合わせで決まると考えると、理解しやすくなります。自分の結果がどの軸で特徴的なのかを確認してみてください。
型ごとの企業からの見られ方(傾向)
ここからは、型ごとに企業からどう見られやすいかを「傾向」としてまとめます。企業がYG性格検査の結果をどう使っているかは公表されていないことがほとんどで、企業・職種・年度によって評価のしかたは異なります。あくまで面接準備の参考として読んでください。
| 型 | 合いやすいと言われる仕事の例 | 面接で確認されやすいこと | 伝え方のヒント |
|---|---|---|---|
| A型 | 事務、チームで進める仕事全般 | あなたならではの強みは何か | 具体的な成果や工夫を数字や行動で話す |
| B型 | 営業、企画、新規事業など動きの多い仕事 | 感情のコントロール、継続力 | 失敗から立て直した経験、続けてきたことを話す |
| C型 | 事務、経理、品質管理、研究補助など正確さが大事な仕事 | 主体性、チャレンジ経験 | 自分から提案・改善した経験を具体的に話す |
| D型 | 営業、管理職候補、接客のリーダーなど | 周りへの配慮、協調性 | 人の意見を取り入れた経験もセットで話す |
| E型 | 研究、分析、専門職、クリエイティブ職など | ストレス耐性、対人関係 | ストレスへの対処法、チームでの役割を話す |
大切なのは、「この型だから向いていない」と決めつけないことです。YG性格検査は性格の傾向を見るもので、仕事の能力を直接測るものではありません。面接で検査結果と同じ方向のエピソードを話し、その特性を仕事でどう活かすかを説明できれば、どの型でも十分にアピールできます。
企業が気にしやすいのは「型」より「極端さ」と「一貫性」
一般的に、性格検査で企業が気にしやすいのは、特定の型そのものよりも、次のような点だと考えられます。
- 情緒面の尺度が極端に強く出ていて、ストレスに弱い可能性が高く見える
- 似た質問への答えがばらばらで、結果の信頼性が低く見える
- ESや面接で話している人物像と、検査の結果が大きく違う
性格検査の一貫性については性格検査で一貫性がないと落ちる?でもくわしく解説しています。
YG性格検査で落ちることはある?
結論から言うと、YG性格検査の結果だけで合否が決まるかどうかは企業・自治体によって異なり、公表されていないことがほとんどです。性格検査は面接やESなどと合わせて総合的に判断されるのが一般的ですが、結果が評価にまったく影響しないとは言い切れません。
落ちる可能性があるとされるケース
| ケース | なぜ不利になりうるか | できる対策 |
|---|---|---|
| 回答に矛盾が多い | よく見せようとしている、または結果が信頼できないと思われる | 直感で正直に答える。理想の人物像を演じない |
| 「どちらでもない」が多すぎる | 特徴がつかめず、判定があいまいになる | 迷ったときも「はい」「いいえ」に寄せて答える |
| 答え忘れ・番号ずれ | 正しく採点できない | 読み上げに集中し、番号を確認しながら答える |
| 仕事内容と傾向が大きく違う | 入社後に合わないと判断される可能性がある | 自分に合う仕事・企業を選ぶ。面接で特性の活かし方を話す |
| 面接の印象と大きく違う | どちらが本当の姿か疑われる | 自己分析をして、ES・面接・検査で一貫した自分を出す |
反対に、「E型だから落ちる」「B型は不合格」といった話には根拠がありません。不安になったら、型ではなく「正直に答えたか」「矛盾していないか」を振り返ってみましょう。性格検査で落ちるケースはSPIの性格検査で落ちることはある?でも整理しています。
公務員試験で受ける場合の考え方
スタディングの解説では、YG性格検査は公務員試験で利用している自治体が多い適性検査の一つとされています。公務員試験でも、性格検査は面接の参考資料として使われることが多いと考えられますが、どの程度合否に影響するかは自治体ごとに異なり、公表されていないのが一般的です。教養試験や面接の対策をしっかり進めたうえで、性格検査は正直に答える、というスタンスで十分です。
練習で気になる結果が出たときにやること
練習で「E型」「B型」など気になる結果が出ても、あわてて答え方を変える必要はありません。まずは、どの尺度が強く出たのかを確認し、それが自分の実感と合っているかを考えてみましょう。実感と合っているなら、その特性を面接でどう前向きに伝えるかを準備すればよく、実感と違うなら、体調や気分、答え方のくせ(「どちらでもない」が多いなど)が影響していないかを振り返ってみてください。
結果を「よく見せる」ための工夫はおすすめしない
D型に近づくように答えを作ろうとする人もいますが、似た内容の質問がくり返し出るため、無理をすると矛盾が出やすくなります。また、無理に作った性格で入社しても、仕事や職場の雰囲気が合わずに苦しくなることがあります。替え玉受検や他人の回答の丸写しなどの不正は、発覚すれば内定取り消しにつながる大きなリスクがあるので、絶対にやめましょう。
結果を自己分析・面接に活かすコツ
練習で出た結果は、自己分析の材料として役に立ちます。次の3ステップで整理してみてください。
- 強く出た尺度を3つ選ぶ:右寄り・左寄りがはっきりした尺度をピックアップする
- 強みと弱みの両面で言葉にする:例)R(のんきさ)が強い→「すぐ行動できる」「準備不足になりやすい」
- 裏付けるエピソードを探す:アルバイト、ゼミ、サークルなどから具体的な経験を1つずつ結びつける
こうしておくと、面接で長所・短所を聞かれたときに、検査結果と同じ方向の一貫した答えができます。実際に120問を解いて自分の型を確かめたい人はYG性格検査(YG検査)とは?120問の無料練習問題と結果の見方で練習できます。
YG性格検査の結果に関するよくある質問
Q1. 一番評価されやすいのは何型ですか?
公式に「この型が有利」という基準はありません。一般にはD型(安定積極型)が営業職や管理職に向くと言われますが、正確さや慎重さが大切な職場ではC型の特性が活きることもあります。仕事との相性で考えましょう。
Q2. E型やB型だと不合格になりますか?
型だけで不合格になると言える根拠はありません。どの型にも強みがあり、企業は面接などと合わせて総合的に判断するのが一般的です。気になる場合は、面接でストレスへの対処法や継続してきた経験を話せるように準備しておきましょう。
Q3. 本番の結果は教えてもらえますか?
採用試験で受けた場合、結果を本人に伝えるかどうかは企業・自治体の判断で、伝えられないことが多いです。自分の傾向を知りたい場合は、練習問題で確認するのがおすすめです。
Q4. 受けるたびに型が変わるのはおかしいですか?
おかしくありません。前述の解説資料でも、行動面は本人の意識や経験によって変わり、時間をおいて再検査すると変化を確認できると説明されています。体調や気分でも答えが変わることがあるので、1回の結果にこだわりすぎないようにしましょう。
Q5. 混合型や準型と言われたら?
一般的な解説では、典型的な形に近い「準型」や、2つの型の特徴を持つ「混合型」に分けることがあるとされています。どちらも珍しいことではなく、どの型の特徴が混ざっているかを見て、自分の強みと注意点を整理すれば十分です。
Q6. 結果を面接でどう話せばいいですか?
結果そのものを話す必要はありませんが、検査で出た特性と同じ方向のエピソードを長所・短所として話せると一貫性が出ます。弱みは「どう補っているか」までセットで話すのがコツです。性格検査全般の向き合い方は性格検査のコツはこれだけも参考にしてください。
Q7. YG性格検査とSPIの性格検査で結果が違ったら?
検査ごとに測る項目や判定のしかたが違うので、結果の表現が違うのは自然なことです。気にしたいのは、同じ質問に近い内容で極端に違う答え方をしていないかどうかです。SPIの性格検査の考え方はSPIの性格検査とは?で解説しています。
まとめ:型より「どの特性が強いか」と「一貫性」を見よう
- YG性格検査の結果は、12尺度を並べたプロフィール表と、その形から決まる5つの型で読む
- 上半分は情緒面、下半分は行動面。上が左寄りほど情緒が安定、下が右寄りほど外向的
- A平均型・B不安定積極型・C安定消極型・D安定積極型・E不安定消極型には、それぞれ強みと注意点がある
- 企業ごとの評価基準は公表されておらず、「この型なら落ちる」という根拠はない
- 気をつけたいのは、回答の矛盾、「どちらでもない」の多用、面接との食い違い
- 結果は自己分析に活かし、長所・短所とエピソードを一貫させて面接に臨む
まずは練習で自分の型を知り、その特性を仕事でどう活かせるかを考えてみてください。YG性格検査の基本をもう一度確認したい人はYG性格検査とは?就活での使われ方と5つの型・12の性格特性をご覧ください。